ロゴ 第36回西宮地区キャンポリー
3月22日 耐寒訓練と並ぶ伝統行事 キャンポリーが今年も武庫川で行われました。


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地区キャンポリーは、ボーイ隊の活動として、耐寒訓練と並び、昭和28年からつづく春の伝統行事です。

キャンポリーの歩みロゴ西宮地区キャンポリーの歩み

今年のキャンポリーは、本来の目的である 物心両面にわたって、その(夏季長期野営に向けての)準備が完了しているかどうかを点検することに加えて、耐寒訓練の反省に基づき、各隊において班別教育が正しく行われているか指導者がそれに対し十分に支援できているかを点検することをねらいにしました。
そして、それらが互いに評価できるように、一定の課題を設けて競技する形にしました。

信号搭
(信号搭からの通信)
キャンポリーは、耐寒訓練と趣旨を異にしていますので、毎年地区の全ボーイ隊員が参加する行事となっています。
しかし、現在、西宮地区にはボーイ隊が 21もあり、全ボーイ隊員が同じ日・場所で同じことをするのは、かなり難しい状況です。
そこで、今年は地区を 5つのブロックに分け、ブロックごとのプログラムとしました。

スカウト技能の向上は、隊の日常の活動、すなわち、班長会議での企画・計画、班長訓練〜班集会〜隊集会の流れを通して図られるべきものです。
そのため、プログラム(課題)は、各ブロックごとに指導者会議で協議して設定してもらいましたが、その計画を指導者が各隊に持ち帰って、各班での訓練にまで落とし込むことによって、班別教育を再確認してもらうことを主眼に置きました。
当日はその成果が試されたわけです。

■ 概要
名 称 第36回 西宮地区キャンポリー
期 日 平成10年3月22日(日)
場 所 武庫川河川敷
主 催 日本ボーイスカウト兵庫連盟 西宮地区
参 加 者 地区全ボーイ隊員、全指導者。
ブロック
プログラム
A 3 51018 ポイントハイク
B 7111314 信号搭制作
C12202325 野営基本技能確認
D 1212426 工作物制作
E 2 6 91622野外料理
ブロック C セレモニー
(ブロック C セレモニー)

以下に、各ブロックの活動を紹介していきます。

ブロック A
3, 5, 10, 18
目 的 各班が一年の中間点で他団との競技を通じて班のチェックをし、自己隊の活動にいかす。          
内 容 各班の基地(テント、班のシンボル)をつくり、川沿いでポイントハイクをする。
スケジュール
時刻 活 動 内 容
9:00受付開始
9:30全体開会式
10:00プログラム説明
10:15プログラム開始(設営と共にポイントリーダー出発)
14:00ポイントハイク終了
14:10撤営開始(各団自己隊の作ったものをみておくこと)
14:40撤営完了(点検)、報告書提出
15:00講評、閉会式
15:30解散
ブロック A
ブロック A
テントを張って基地をつくろう

ポイントハイクは次の内容でした。

1.出発地点 班のシンボルとテントを設営
2.阪急高架下通信(手旗)
3.名神高架下植物観察(薬用、食用など)
4.JR高架下 読図(コンパス)
5.阪急高架下測量(到達できない2点間の距離)
各 20点満点


ブロック B
7, 11, 13, 14
目 的 大型構造物(信号搭)を与えられた時間内に制作することで、目標に応じたグリンバーの指導力、統率力および役割分担を踏まえたチームワークを養うことを目的とする。
内 容 3班に分け(原隊の班はくずさず 10名程度)、各班で信号搭 1基を制作し、信号搭相互で手旗通信を行う。
スケジュール
時刻 活 動 内 容
9:00集合・受付
9:10班長会議(班割)
9:30全体開会式
10:00プログラム開始(信号搭制作)
13:30信号搭制作完了、通信ゲーム
14:30通信ゲーム完了、後片付け
15:30評価、反省
16:00解散
ブロック B
ブロック B
完成した信号搭から手旗で通信
事 前 課 題 信号搭の設計図および縮尺模型。

信号搭の設計図の一例です。

信号搭設計図

信号搭(1)
設計図通りに資材を並べ
信号搭(2)
側面ごとに組み立てます
信号搭(3)
全て荒縄で縛りました


ブロック C
12, 20, 23, 25
目 的 模擬隊集会を展開し、他団との交流をすすめ、班活動の促進を図る。隊指導者の指導のための自己研鑚の機会とする。
内 容 3月のブラウンシー隊のテーマが「班キャンプトレーニング」であるとの設定で、野営基本技能取得を訓練目標に、班長訓練→班集会→隊集会・ミニハイクを行う。
スケジュール
時刻 活 動 内 容
9:00集合
9:30全体開会式
10:00班長連絡会
. 隊編成式
. 班長訓練(筋交い縛り、はさみ縛り、引き結び)
. 班集会
. 班長会議
. 隊集会(班旗立て、丸太引き、個人備品チェック)
. ミニハイク(観察推理)、昼食
. 隊集会(リンツ立て、火起こし、なわ結び)
. 隊解散式
16:00解散
ブロック C(2)
短い竹でもはさみ縛りでつなぐと...
ブロック C(1)
ブロック C
しっかりなわ結びを練習
ブロック C(3)
このように高い
班旗立ての完成

ブラウンシー隊のミニハイクは以下の想定で行われました。

ブラウンシー隊 御中
 西宮市は、来年武庫川の土手と広場を利用して、ミニトロッコ電車の走る遊園地を
作る計画である。
 そこで、ボーイスカウトの皆さんに、まっすぐな線路を設置するのにふさわしい、
見取り図を作成していただきたい。
 その見取り図には、下記の内容を記録して欲しい。
1.測量(水域、土手、距離、自然、人工物)
2.ポイントとなる自然の記録とスケッチ
3.地質や環境の調査
4.見取り図
5.評価
以上

西宮21世紀計画 武庫川プロジェクトチーム


ブロック D
1, 21, 24, 26
目 的 限られた資材で、自分達の居場所を知らせることのできる班旗立て台を作成する。それを活用して、スカウト技能の向上を図る。
スケジュール
時刻 活 動 内 容
9:00受付
9:15班編成
9:30全体開会式
10:00ブロックセレモニー
10:05グリンバーミーティング(GBM)
10:20班集会
10:30午前のプログラム開始
11:30午前のプログラム終了・GBM
11:40昼食・班ミーティング
12:40午後のプログラム開始
14:40午後のプログラム終了
15:40ブロックセレモニー
16:00解散
ブロック D
ブロック D
Cと同じく班旗立てを作りましたが
三脚で立てるところが違う
各班に出された課題とは(限られた資材を使ってこなすところがミソ)...

(1)班旗立て台を作成し
高さを計る
資材 2m, 1.5m, 1mの 竹 各1本
(2)三脚を作成する 資材 2m の 竹 3本
(3)川幅を測定する 班旗立て台、三脚を活用する
(4)川の流速を測定する .
三脚
3本の竹を縛って三脚に...


ブロック E
2, 6, 9, 16, 22
目 的 野外料理技能の向上。                                     
スケジュール
時刻 活 動 内 容
9:00受付
9:30全体開会式
. ブロックセレモニー
. 資材配給(竹、基本食材、薪)
. 立ちかまど作り・調理開始
. 料理提出(本部試食)・食事
. 片付け
. 各隊点検
. 各隊・ブロックセレモニー(評価・優秀班発表)
14:30解散
野外料理(1)
ブロック E
立ちかまどでグツグツ..oo○
配給された基本食材は...

卵 5個
肉 500g
玉ねぎ 2個
じゃがいも 3個
人参 1本
です。これで何ができたでしょう? カレー?
野外料理(2)
こんなのができました
おいしそうでしょ

■ 評価

各ブロックごとの評価として、ワークシートの提出をしてもらいました。
その内容からは、今回の活動によって、指導者の意欲が高まったと感じられました。
しかしながら、

ブロックによっては、事前の打ち合わせ会議の出席の悪さが目立ち、計画が円滑に進行しなかったこと

また、当日、地区全体の動きが各指導者には意識されていなかったこと(横の連絡の不足)

が、反省点として挙げられます。


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