ロゴ 第46回西宮地区耐寒訓練
1月10日〜11日 吹雪の六甲山で、西宮地区耐寒訓練が行われました。


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昭和28年から数えて46回目の西宮地区耐寒訓練が行われました。

耐寒訓練の歩みロゴ西宮地区耐寒訓練の歩み

耐寒訓練の名にふさわしく六甲山頂はになりました。

ハイキング
(霧と雪のハイキング)
■ 概要
名 称 第46回 西宮地区耐寒訓練
期 日 平成10年1月10日(土)〜11日(日) 1泊2日
場 所 六甲山(摩耶山〜岡本)
主 催 日本ボーイスカウト兵庫連盟 西宮地区
主 旨 (1)各隊での班長・次長の育成の場として設けられているグリンバー訓練において、日頃スカウト達がどの程度のことを修得できているかをスカウト自身に確認してもらう。
(2)グリンバーとしての自覚を再確認してもらう。
以上を目標とし、この耐寒訓練の成果を、今後の各隊での活動に活かせるようにする。
参加資格 班長、次長および該当年齢のスカウト(隊長が認めたスカウト)。
全指導者。
集 合 1月10日 10:00〜11:00 王子動物園入り口付近
集合場所より「自然の家」までは各隊ごとに計画したハイキングを実施。
解 散 1月11日 20:00 西宮北口 厚生事業会館
宿泊場所 神戸市立自然の家 摩耶施設
(神戸市灘区六甲山町中一里山1-1)
神戸市立自然の家
(神戸市立自然の家)
参 加 費
スカウト1人3,000円
指導者 1人2,500円
班編成 参加申し込みの人数により
4人以上の隊1個班とする
4人未満の隊他団との合同が可
持 ち 物
班旗、救急セット、地形図(1:25,000 西宮、宝塚、神戸首部、有馬)
個人弁当(10日昼食)、水筒、訓練用具、保健証コピー、防寒具、替え靴下、タオル、体育館シューズ、制服(正装)、懐中電灯、その他一泊の舎営に必要なもの
持参禁止 カイロ、菓子類、その他指導者が認めないもの

■ プログラム

1日目(10日)
10:00〜11:00 受け付け 報告書
(10日ハイキング報告書)
. 隊ごとに設定したコースでハイキング
王子動物園→自然の家
16:00 宿泊地到着リミット
17:00 開営式
. 夕食
19:00 夜のプログラム
. ジャンボリー(10NJ,17WJ)のビデオ視聴
21:00 班長会議
22:00 消灯
2日目(11日)
6:00 起床 朝食
(朝食風景)
7:00 点検(担当指導者による部屋清掃点検)
7:30 朝食
8:15 朝礼
8:50 退所準備(ハイキング出発)
. ポイントハイキング
自然の家→記念碑台→極楽茶屋→六甲最高峰→雨ヶ峠→風吹岩→保久良神社
17:20 最終地点到着リミット
. 電車で移動(阪急岡本→西宮北口)
19:20 解散

■ 当日の参加隊・人数と構成班名 (1日目(10日)のハイキングコース)
人数構成班名1日目のハイキングコース
1 4サラブレッド班 ?
2 4チーター班 ケーブル沿い
3 9シルバーウルフ班 青谷
5・142・2野牛・ハヤブサ班 杣谷・?
6・16 4トータス班 ケーブル沿い
7 4ハヤブサ班 杣谷
9 5ホルスタイン班 杣谷
10・183・1タカ班 青谷
11 5ワシ班 ケーブル沿い
12 3コンドル班 青谷
13 6ゴールデンイーグル班青谷
20 4ダチョウ班 ケーブル沿い
22 6キジ班 ケーブル沿い
23 4シルバーウルフ班 杣谷
24 6モグラ班 ケーブル沿い
25・262・3フクロウ班 ケーブル沿い・?
77..

■ ポイントハイキング(11日)

西宮地区では(地区の行事だけでなく、各隊でも)、基本的にボーイ隊のハイキングでは、出発時点でコース・ポイントを教えません
当たり前のことかもしれませんが...
各ポイントに到着した段階で、次のポイントの指示があります。
また、そのポイントの指示も、座標による指示、手旗・モールスによる指示、暗号による指示などさまざまです。
ただし、安全のため、いざというときにのみ開封を許される命の綱が配布されます。
それには連絡先と最終到着地点が書かれています。
もちろん、開封すれば減点です。

各ポイントでは、主旨から1級スカウト以上の技能レベルの課題が出ます。

今回は特別の趣向で、各ポイントでてがかりとして、最終ポイントの場所を示す文書の断片を配布していきました。
第6ポイントで文書が完成し、最終ポイントが分かる仕掛けになっているのです。

地図

ポイントの詳細 (写真をクリックすると拡大図をご覧になれます)

第1ポイント
時 間8:50〜9:20 第1ポイント(1)
先ず紙に山形を書いて
第1ポイント(2)
早見表首っ引きで解読
場 所神戸市立自然の家
課 題通信(モールス)
内 容
(1) 以下の文を4回(5分間隔)、ホイッスルにてモールス信号で送信する。
シジブンヲモライザヒョウヲカクニンセヨ
(2) モールス受信の解答を確認し、指示文を渡す。
(3) 次のポイントの座標からスカウトが割り出した地点を確認、正解であれば、てがかり@を渡し、出発させる。
(4) 4回目の発信後5分経過した時点でモールスの正解を発表し、(2)の作業に移らせる。
採点法 何回目の送信で解答できたかで、以下の点数を満点とする。
1回目20点
2回目15点
3回目10点
4回目 5点
1文字間違えるごとに1点減点。
第2ポイント
時 間〜10:50 第2ポイント
張り綱結びって...
こんなんだっけ?
場 所記念碑台
課 題なわ結び
内 容
(1) 以下の指示文を渡し、書かれている内容の結びをさせる。
1.国旗を掲揚する時に使う結び。
2.テントの自在の代用に使う結び。
3.リールの糸と釣り針の糸をつなぐ結び。
4.ペットを電柱につなぎ、すぐにほどけるようにしたいときの結び。
(正解は 1. 一重つぎ 2. 張り綱結び 3. てぐす結び 4. 馬つなぎ)
(2) 制限時間は15分。制限時間がきたら途中でも終了。
(3) 終了後、次のポイントへの指示文とてがかりAを渡し、出発させる。
採点法
結び1つにつき5点
第3ポイント
時 間〜12:20 第3ポイント(1)
極楽茶屋ではみぞれと霧

第3ポイント(2)
満身創痍の班長

場 所極楽茶屋
課 題救急
内 容
(1) 以下の指示文を渡し、その想定で、救急処置を行い、その後、班員の人数に応じた搬送をさせる。
班長が道を歩いていたら、突然木の影からでてきたまむしに、右ふくらはぎをかまれた。
驚き、ころんでしまい、鎖骨を骨折した。
さらに、イノシシに頭頂部をかまれ、出血した。
応急処置を行ったのち、班員が協力し、担架を使わずに搬送せよ。
すごい想定ですね (^^;)
(2) 制限時間は20分。制限時間がきたら途中でも終了。
(3) 終了後、次のポイントへの指示文とてがかりBを渡し、弁当を配給して、出発させる(昼食は班ごとに任意の場所で)。
(4) 次のポイントまでは、経路を示した野帳を配布する。野帳の観察事項に穴埋めがあり、実地踏査の上、完成させる。
採点法
まむしにかまれた処置各5点
鎖骨の骨折の処置
頭頂部の出血の処置
搬送法
第4ポイント
時 間〜13:50 第4ポイント(1)
最高峰では吹雪になりました
第4ポイント(2)
手旗は集中力だ...

第4ポイント(3)
スカウトは手前のプレートを
スケッチしたのでした
(残念でした)

場 所六甲最高峰
課 題通信(手旗)
内 容
(1) 鉢巻山トンネル付近に手旗を打つ指導者を配置する(実際は、雪と霧で視界が極めて悪いため、すぐ近くで発信することになった)。
(2) 手旗で以下の文を送信する(5分間隔)。
サンカクテンヲスケッチセヨ
(3) 制限時間は15分。制限時間がきたら途中でも終了し、正解を教える。
(4) 三角点のスケッチをさせる(制限時間5分)。
実は引っかけ問題なのです(右下写真参照)。
(5) 終了後、次のポイントへの指示文とてがかりCを渡し、出発させる。
採点法 何回目の送信で解答できたかで、以下の点数を満点とする。
1回目15点
2回目10点
3回目 5点
1文字間違えるごとに1点減点。
三角点のスケッチは正しければ 5点。
第5ポイント
時 間〜15:05 第5ポイント
荒地山どこやろ?
場 所雨ヶ峠
課 題読図
内 容
(1) 「荒地山」を口頭で教え、以下の指示文を渡し作業させる。
指示した場所と、こことの方位角、標高差、直線距離を答えよ。
さらに、指示した場所から○○度、現在地から××度の地点が第6ポイントである。
その座標を答えよ。
(2) 制限時間は15分。制限時間がきたら途中でも終了。
(3) 終了後、次のポイントへの指示文とてがかりDを渡し、出発させる。
採点法
方位角 各5点
標高差
直線距離
座標
第6ポイント
時 間〜16:20 第6ポイント(1)
どうやって測ろ...
第6ポイント(2)
やっぱり
仰角簡易測量器だよね
場 所風吹岩
課 題計測
内 容
(1) 指示文を渡し、鉄塔の高さを計測させる。
(2) 制限時間は10分。制限時間がきたら途中でも終了。
(3) 終了後、てがかりEを渡す。この時点で、てがかりにより最終ポイントが判明するので、確認し、出発させる。
採点法 正解との誤差が
0〜 5%20点
5〜10%15点
10〜20%10点
20〜40% 5点
40%以上 0点
最終ポイント
時 間〜17:50 最終ポイント(1)
真剣 真剣
最終ポイント(2)
暗くなってもなお
場 所保久良神社
課 題報告書作成
内 容
(1) パン、ジュースを配給し、報告書を書かせる。
(2) 制限時間は20分。制限時間がきたら途中でも提出。
(3) 報告書を受け取ったら、電車の切符と解散場所(西宮北口 厚生事業会館)の地図を渡し、そこで待機するように指示。

■ 採点

得点は

1日目のハイキング計画書(60点満点)、報告書(90点満点)
2日目のハイキングポイント課題(160点満点)、野帳・報告書(90点満点)
合計(400点満点)で計算されます。

結果は、西宮地区耐寒訓練の歩みにあるように、班別教育を実践できている隊と、そうでない隊とで、非常に大きな格差がありました

格差が分かるように、得点の高い順にグラフにしました。

得点グラフ

■ コミッショナー所感

(1) 班別教育を実践できている隊と、そうでない隊との格差については、永年実施しているにもかかわらず是正されていない。
班長訓練・班長会議の定期的な実施、班集会を運営できるグリンバーの養成、楽しく実りある隊集会の計画・実施、といった基本的なことを着実にできるような体制を構築することが、各団にとっての急務であろう。
また、そのため地区が行う戦略的な支援についても早急に計画・実施していかねばなるまい。
(2) 班長で1級のスカウトがほとんどいなかった。まだ初級のスカウトも大勢いる。
早急に取得するよう取り組んでもらいたい。
この問題の根底には、班員を指導する立場にある班長が1級でないことに対する問題意識を、スカウト、指導者ともにほとんど持っていないことがある。
反省会・ラウンドテーブルで、この点を押さえ、意識付けする必要がある。

なお、12NJに参加するスカウトは1級を必須としている。
進歩委員会を中心に取得へ向けての方策を計画・実施していくので、各指導者はその機会を有効に活用されたい。

(3) 各隊から大勢の指導者の参加があり、ポイントハイキングについては無事運営できた。
ありがとうございました。

全体的な活動と活動の合間(空き時間)の利用については再検討すべきであろう。
本来、空き時間は、班コーナーとして、班長を中心に以後の活動への準備をするべきところであるが、普段からそのように意識付けできている隊と、そうでない隊とで如実に差が出てくる(大半は遊んでいる)。
このあたりからも、隊の格差が助長されると思われる。
また、そういう各隊の意識を意図的に観察するのでなければ、無意味に空き時間を作ってしまうことは避けなければならない。
これは、計画および実行委員会の進め方にも問題があるのではあるが(今後の課題)、参加している指導者ひとりひとりが自覚を持っていれば避けられることである。
空き時間にゲームやソング、士気高揚のための話しなどを随時挿入できる技量が、指導者に望まれる。

(4) この訓練の成果を、各隊が今後どのように活かしていけるのか、指導者のスカウトに対するフォローアップが重要になる。
さらに言えば、反省会・ラウンドテーブルにおいて、指導者に、フォローアップするのだという意識付けをする必要がある。
(5) 幸い事故もなく終了したが、悪天候と寒さに対する十分な配慮があったか再検討すべきである。

また、六甲山上は携帯電話が役に立たなかったので、まだ無線機が必要であることが確認できた。

■ 総合優秀班

総合優秀班
第13団 ゴールデンイーグル班 でした

2位 第3団 シルバーウルフ班

3位 第6・16団 トータス班,第24団 モグラ班(同点)

弥栄 !

優秀班表彰式


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