ロゴ ウォークラリーとは?
ウォークラリー勉強会の講義内容を基に、ウォークラリーそのものについて、まとめました。


「西宮ふるさとウォークラリー'98」に戻る | 「活動報告」に戻る | ホーム

ウォークラリーは今から約20年前に考案された、野外ゲームのひとつです。

最近は、アウトドア志向で、行政やマスコミ、会社主催のもの、医療分野のものなど、全国各地で、さまざまな形でウォークラリーが行われるようになりました。

ところが、実は、ホンモノのウォークラリー というものがあります。
それからすると、あちこちで行われているウォークラリーには、ウォークラリーと呼べないウォークラリーが多いのです。

ホンモノのウォークラリーについては、考案元の (財)日本レクリエーション協会が、

みんなのスポーツシリーズ(2) ウォークラリー
 日本レクリエーション協会ウォークラリー委員会著
 日本レクリエーション協会発行, 1985
を刊行し、実施方法の基準を示しているのですが、残念ながら詳細までは規定していないため、協会がすすめている方法とやや異なる方法で実施されているケースがあるのです。

名前にとらわれることなく、街を観察しながら歩くこと自体、有意義な活動であるのも確かですが、ここでは、本来あるべきウォークラリーについてこだわって、解説してみます。


本来、ウォークラリーには これがそうだ という定義があります。

ウォークラリーとは...

コース図に従って、課題を解決しながらグループ歩き、時間得点と課題得点の合計点で競う野外ゲームである

この定義を満たすものがホンモノのウォークラリーなのです。

上の定義づけのキーワードになっているものは、コース図課題解決・グループ歩く合計点野外ゲーム です。

以下、各キーワードについて解説していきましょう。

1. コース図
ウォークラリーは、コース図として コマ図 を用いることが特徴です。

コマ図は、下のような、指示する方向に進んでもらいたい交差点や分岐点のみが描かれている連続図です。

コマ図(1) コマ図(2) コマ図(3) コマ図(4)

コマ図には、すべての交差点・分岐点が描かれているわけではありません。
●が現在地を表わし、→が進行方向を表わします。
東西南北も一定しません。
分岐ごとに、記入されている地物や分岐の形状によって、自分がコマ図のどれにいるのか、どちらに進むのか、確認しながら進んでいきますので、一種の暗号を解くようなスリルが味わえます。

2. 課題解決
課題はコース中に設けられたチェックポイント(コマ図には CP で記入)で出題されます。
内容としては、
CPの現地に行かなければ解決できないもの
グループで協力して作業をしたり相談しないと回答できないもの
が中心となります。

また、そのバリエーションとして、観察ゾーン を設けることもあります。
観察ゾーン とは、グループで分担協力して「これは」と思うものを何でも観察しておく(メモも可)ポイントです。
これは、そのCPでは課題を出題せず、ゴール時点で課題が出され、観察してきた内容に基づいて、グループで回答するという仕かけになっているのです。
ただし、「ゴールでそのような問題が出るのでよく観察しておいてください」という指示は出します。

3. グループ
ウォークラリー中、コース途中でのコマ図の解読、CPでの課題解決等、グループで相談したり、作業をする場面が多くあります。
そのような活動を通じて、グループのメンバー相互のコミュニケーションが、よりスムーズに取れるようになればというのが、ウォークラリーのねらいのひとつでもあります。

したがって、1グループの人数は、4〜6人が適当であると思われます。

4. 歩く
歩くという行為は、人間にとって、もっとも基本的な行動のひとつです。
ウォークラリーは、その 歩く ことをゲーム化したものです。

歩くことの楽しさを存分に味わって欲しいものです。

5. 合計点
ウォークラリーは、ポイントの課題得点(観察ゾーンの課題も含む)と、時間得点(設定された標準時間との差が少ないほうが点が高くなる)の合計点を競います。
速さを競うものではありません

標準時間は十分に回りの景色を楽しんで歩けるペースに設定します。

6. 野外ゲーム
ゲームという言葉を、単なる (勝敗が決まる)競技 としてとらえるのではなく、楽しむ〜楽しいできごと としてとらえる。

仲間と心をひとつにして歩くこと、地域の風土・自然にふれること。

ウォークラリーとは、生活を豊かに潤いのあるものにしていくレクリエーションのひとつです。
大自然の中だけでなく、街の中にもそれなりの自然を発見できるものです。

そういう意味で、野外ゲームなのです。


「西宮ふるさとウォークラリー'98」に戻る | 「活動報告」に戻る | ホーム

Copyright (c) 1998,2000,2001 Boy Scouts of Nishinomiya

このホームページに関してのご意見は以下へメールしてください
web-admin@bs24no38.org